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ニコラス・ドルイターユのモダン・アルペジョーネは筆者の楽器よりちょっと小ぶり。しかも フレットが動き音程調整できる機能をもっている。

アルペジョーネのサイズは世界の博物館に4台現存されているが、どれひとつとして統一されたサイズはない。大きさ、形など様々である。
これはヴィオール族のヴィオラのように大きさは定まっていないというのと同じかもしれない。

ヴィオラの場合、明るさと機動力なら小さい楽器、深みなら大きい楽器になるが、指が小さい演奏者なら当然のことながら小さい楽器になりがちだ。

アルペジョーネは10年しか流行らなかったということなので、最後の方の楽器で大きさは確定したのかという疑問ものこる。

演奏者にとって弾くのが簡単である楽器はまさにもっとも購入、使用のポイントにはなる。とはいってもボーイングのシビアさは関係なくどうなんだろと思ったりする。
ビブラートで弓の引っかけの失敗をごまかせないという点も演奏ではみおとせないことだ。

この点でニコラスのアルペジョーネは、ピリオド=古典の楽器ではなくオリジナルのモダンなものです。音は軽い感じで明るい。
かれの楽器は、動画サイトできいてみるとなかなかいい音だ。当時のアルペジョーネの欠点を克服して、現代に根付かせたら面白い。
現代でアルペジョーネを普及させるには、教則DVDとか先生が必要不可欠であり、検定試験とか免状とかもたぶん必須アイテムとなるだろう。

アルペジョーネ・ソナタ D821は、現代のチェロのようにばりばり弾いていなかったのではないかな、
と推測する。つまり、もっと牧歌的で素朴な演奏だったかもしれない。
現代チェロは、アルペジョーネソナタを弾く場合、音が低音から一気に高音へと飛びすぎるところがある。ホールの天井にスコーンと届く感じもしないではない。
チェロ奏者泣かせのソナタといえるが、アルペジョーネはチェロと比べると、運指では圧倒的に有利な立場になる。


アルペジョーネは音がバセットホルンに似ている、とされる。

バセットホルンはクラリネットの代奏しかいまは廃れてしまった楽器だが、音色はガンバ的で牧歌的だ。

次回は、ガンバ奏法とアルペ奏法に違いがあるのか、について述べたい。

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