電動彫刻刀のパワーをフル活用して、バウツ(Rの膨らみ)部分を正確に掘る。

この際に会得したノウハウは、実に「斜め彫り」という方法だ。

あらかじめボール盤を使って開けた穴に向かって、見え無くなるまで掘り下げた後、
今度はそのラインの左右を斜めの放射状に削っていく技法である。

バウツは丸みを帯びており、これを接している次のラインにコピーしながら掘るのは
かなり難しい。

したがって、バウツの線に接している部分を1点1点確かめながら斜め30度程度に
掘っていくと簡単だとわかった。

kezuru1.jpg

「斜め彫り」の成果は一応ボディに蓋をしてみた感覚で楽器に近くなってきたようだ。

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バウツの1-4段階について、それぞれテンプレートでチェックしてみる。

全体のテンプレートとバウツのセットは以下。

R.jpg

各段階目のバウツを示す。

R1.jpg

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R3.jpg

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最後の5段目のバウツの写真は省略した。


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途中の削りがどのようになっているか、いくつかの方法で検討する。

まずは外枠と内枠の高さで確認する方法だ。

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次に、ボール盤で穴を開けたサイズを釘とノギスの差異で測る方法。

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まだ釘があたっている箇所があるので掘り進められるという原始的な測定だ。
これから穴がなくなるところまで地道に掘っていく。

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アッパーバウツの2段目で、左右の掘り具合を透明なプラスチック板で作ってあるテンプレートで確認する方法。

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現在ではいまいちど左右の端部分を掘り進めば若干はバランスがとれてくるだろう。


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3cm厚みのあったスプルースがどれだけ掘り進んだか、中間報告しよう。

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周りにあるのがボディを切り取った残り(外型)で全体が3cm厚みがある。
そして、内部に掘りだしている途中がボディ。

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全体の外周部分からだいぶ作業がかかったことがわかるが、これでも30%程度の掘り出しだ。

アップの写真をみてもこれからまだまだきれいに掘り出さなければならない。
徐々に等高線のバウツに沿いながらの作業は、電動彫刻刀とノギスの出番が多くなる。

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加工の途中だが、ボディの底と一体感があるかどうか気になって、あわしてみることにした。

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またエッジ部分が面一になってはおらず、しかもバウツのRが決まってはいないが、表板の具合が
楽器らしくなってきた。

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リョウビの電動彫刻刀、3割引の値札を見たら、やっぱり購入してしまった。

ryobi1.jpg


まずはアッパーバウツの1と2段階のスペースを片側だけ試してみた。
さすがに電動は軽く作業ははかどる。

体力は手彫りよりも消耗が少ないため、これから何台も楽器を作りたくなってしまうに違いない。

他方でモーターが熱くなる点とか、深く掘りこめないなどの問題点が残るけれど、ま何分、
道具になれることが先決となる。

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とはいうものの、休ませている時間に次の工程を考えながらお茶でも飲みながら過ごすのもいい。

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「ひさし」の水平部分を平ノミで削る場合、いままで目分量にしていたが一定にならい。
そこで、「ひさし」分の厚みに合うサイズの平板をみつけ、これに平ノミをあてながら
順次に掘ると平均になることを発見した。

hirabori2.jpg

木工に精通されておられる方なら、こんなことは当たり前な手法だと思うが、単純な方法を発見するの
も素人にとっては新鮮でちょっと成長した気分になる。

ヴァイオリン工房や熟練の楽器職人さんなどの写真をみると、スプルースのエッジ部分はクランプで
縦に固定してのこぎりで切っているようだ。
しかし、アマチュアの私にとってはまっすぐにガイドなしに切るのはかなり無理だと判断した。

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すこしづつでも着実に正確に平掘りができるのは、机に水平に置いたガイド板に平ノミを当てながらの
ほうが簡単だし成果が一目できるのがいい。

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次は、周りに空いた穴のラインについて、「ひさし」になる厚みを基準に水平にならしていく作業だ。

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黒い鉛筆で書いた水平の線をめどに、丸ノミと平ノミを使いながら横に削っていく。

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全体をならしていくとようやくながら凸型の蓋になってきた。「ひさし」があると楽器らしくみえるのが不思議だ。

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しかし、ハワイのダイヤモンドヘッドのような断崖絶壁のままごつい厚みをのこしたままで、この部分を
あとで「ひさし」の厚みに相当するまでなだらかにRラインを削っていくことになる。

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アッパーバウツはかなりの余分な厚みがあり、手掘りでは労力を要することになるだろう。
したがって、近所のDIYショップで電動彫刻力機器をあさってみて安かったら購入を考えようと思う。
電動彫刻力マシンは今後も何台かの楽器をつくる予定だから、減価償却できるかもしれない。

DIYショップのドイト店では運よくRYOBI-DC-501が約30%OFF(定価11200円が7960円)となっていた。
比較検討するため新宿の東急ハンズではプロ仕様のマシンを勧められるがこれが2-4.5万円と高額。
これらに比べるとリョービのものはパワーが落ちるがコストパフォーマンスは連続使用可能なので、
ま、いいかなとちょっと考え中だ。

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「ひさし」になる外周をボール盤で掘る下げる

ballban1.jpg

この部分は「ひさし」と「パフリング」を嵌め込む約10mm幅のスペースだが、10mmのドリルを使用。
ボール盤で深さ23mmを設定し”寸止め”の機能を事前に設定する。

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また、余分に深く掘り下げないように念のために、ドリルには寸止め用のストッパーリングをやはり23mmの箇所に取り付けて1cm刻みで穴あけしていく。

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外周にはこうした穴が空いたきれいなラインができた。




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型紙で内側の一番底辺のスペースを赤で書き、テンプレートとする。

このテンプレートを裏板の中心線に合わせて写し取る。


ura2.jpg

この際に、ネックの接合部分とテールピースに当たる箇所を実寸で描いておく。

ura3.jpg

内側のアップ写真を示す。

一番底辺のスペースを斜線に記す。

底の部分はつまりボディの中心と駒や魂柱に当たるスペースになるが、
ボール盤により厚さ5mmを残して後で掘削する予定だ。


またネック接合部分も同時にガイドラインとして斜線を施した。

この接合部分にあるX点は、ボディを閉じた際に、中心となる重要なポイントである。
最終的にこのx点は3mmのドリルによりボール盤で掘りぬくことになる。

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1-5段階に設定した横のバウツを掘っていく。

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横バウツの拡大写真をみる。

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ドリルで穴開けしたあと、丸ノミで掘った状況を検討する。

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穴開けの最終地点が近くなった浅いR部分と、まだ残っている深いR部分の状態がわかる。

最終的には一番端が5mmに設定している横に直線を引いた箇所まで掘り進めていく。

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現在の掘り具合の状態を横に定規を置き、縦にノギスでサイズを測る方法で確認していく。

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零コンマ2位まで小さなノギスでは見にくいため、次回からはデジタル ノギスにより再度測定していくことにしよう。

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あらかじめ3mmの穴を掘り下げた全体のバウツを眺める。縦と横に列をなして穴がそれぞれ開けられているのが見える。
表板を包んでいるのは、スプルースの外周で残った外型だが、この外型を削る場合のストッパーとして使うことにした。
なんでも有効利用にこしたことはないし、アウトラインが使えるのはなかなかいいものだ。

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次に、中心線の峰カーブに沿って、丸ノミとラバー・ハンマーで掘り下げていく。穴の最終地点がそのカーブの限界点なので、慎重に丁寧に掘り進める。

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ドリル・ストップリングというセットがあることをDIYショップで見つけた。
これはドリルの切削の深さを調節できるストッパーで、任意の位置に取り付けられ、
サイズも3mmから12mmと7種類組み合わせることができる。

最初は3mmのリングでためしに掘っていくことにする。写真のドリルについている黒のカーボン鋼
にレンチで任意の深さで固定し寸止めする機構となっている。
ちなみにこのセットは定価480円と安い、ボール盤で寸止めするには準備と手間がかかる分、電気
ドリルにすぐとりつけられる点が非常に便利だ。

bauts-digging.jpg

深さはノギスで正確に測り、掘った後はノギス縦のスケールで再確認する2段階をとっていく。


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透明なプラスチックに記入した横のバウツ(膨らみカーブ)、1-5段階をそれぞれ切り抜く。

yoko-bauts1.jpg


アッパー・バウツを中心線と各段階にそれぞれ合わせて確認する。

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左側には各々これから掘り下げる数値を記してあり、右側の斜線はそのカーブを見やすくするよう塗っった。
 
1-5段階別に横幅=バウツの厚みのテンプレートを、B4サイズの透明プラスチック ファイルで作る。

今回、バウツのRデータは、4/4サイズのチェロを参考にしている。

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表板の厚み全体3cmから各バウツの高さを差し引いた数値を1cm毎に記していく。

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表板のRのカーブと掘り下げる深さを記録する。

cyushin1.jpg

表板の全体の厚さが3cmあり、これをテンプレートに記されている高さから差し引き、この差分をメモってみる。

テンプレートには1から5段階の高さに相応するステップがあり、赤字で記す。

ボール盤で掘り下げるドリルの高さをこの数値に合わせる準備なのだ。

この縦のステップが後ほど胴体の横のバウツにそれぞれ連動することになる。


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端のひさし部分はチェロやヴィオラ・ダ・ガンバなどは約4-6mmの厚みを指す。
このため大まかに5mmの厚みを設定し、鉛筆で一直線に描く。

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一周は5mmを標準とするが、ボディのくびれ部分は1mm大きく、すなわち6mmの厚みとする。

つぎに、後ほどパフリングを入れるエッジの外周約1cmを平均にカットしておく。

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参考までにHPにエッジの厚みに関する技術情報が以下詳細に書かれている。

http://www.vsa.to/hargrave.htm

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ところで、外周の大きさが不揃いになっていたので、余白部分をならすことにする。

front-edge-cutting.jpg

外周の余分な個所は縦に溝を細切れにし、あとで周りからカットすると早く簡単にけづれることがわかった。これもトライ・アンド・エラーのなせる技だ。

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3cmの厚みの表板を胴体にフィットするかどうか合わせてみる

front-spruce.jpg

昔使っていた米びつのような分厚い箱=タイコに見える

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型取りしたスプルースをくり抜くが、当初は電動糸のこでもカッティングできるかなとおもった。
しかし3cmの厚みの板は思ったより固くのこぎりの筋後しかつかなかった。

そこでジグソーに切り替え大まかにけづることにした。

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1.表板の大きさについて、側板の胴体にあわせて鉛筆で実寸にトレースする。


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2.ひさし部分の厚みをボタンの穴を利用して外周を鉛筆で記す。

hisashi1.jpg


3.カットする余白部分を考え、赤のマーカーで写し取る。

hisashi2.jpg

4.全体の表板トレースを検討する。

hisashi3.jpg

電動糸のこを使って外周の赤マーカーに近いラインをカットするが、電動糸のこの袖の高さと合うように
段ボールやその他の箱を積み込みセットする。
 
幸いなことに表板用のスプルースを近所の材木店から購入できた。
とはいっても正式なTone woodではない。
建材、つまり床の間用として売られていたスプルースだが、1枚
ものはまずそれほどでない。
元々の厚みは3.3cmx幅50x長さ2.10cmという大きさを
今回の胴体に合わせてカットし、かんながけしてもらった。

この結果は、厚み3cmx幅44cmx長さ70cmとなった。

spruce-all1.jpg

まさ目が均一に揃っているいいスプルースといえる。
この厚みから最終的には全体をRに仕上げ4-5mmの薄さにする、気が遠くなる作業がまっている。

とはいえ、この木は裏板用のカエデ材に比べるとやわらかいのでおおいに期待したい。

胴体の上にのっているのは、ファルカタ集合部材で、中心となる峰のRラインを確認するテンプレートに
使う予定。

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スプルース表板用にテンプレートを準備する。

写真の右側:

1.中心軸=峰高さとカーブについては、桐材に型紙を貼り付ける。
2.中心軸のカーブに沿って糸のこによりカットする。

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写真の左側:

3.ボディの膨らみ部分で、中心軸の位置番号毎にそれぞれ1-5段階のバウツが異なる。

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4.その部分アップ

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タグ : 表板 テンプレート スプルース ふくらみ バウツ カーブ 型紙

 
通常、ヴァイオリンやチェロなどのスプルースは丸太をクサビ状に2枚合わせて売っている。
しかし、今回のスプルースは厚み3cmののべ板を材木店(もくもく)から入手した。
比較的に目が詰まったいい部材だ。

center-digging.jpg

1.表板の中央部の峰に相当するライン カーブをテンプレート(写真では左側の透明シール)に写し取る。

2.このテンプレートに合わせた溝の深さを測り、直接板に数値をメモしていく。
  1cm刻みですべてのラインに記す。

3.テストケースとしてボディのヒップ(底)部分が一番深くなっているので、仮に2mmのドリルで掘ってみる。
 この場合、全体の厚み30mm-深い部分25mm=残り5mm(これは表板の厚みの平均)
 になるよう測る。

4.電動ドリルにテープを巻きつけ高さを調整する。

5.ノギスで測って正確かどうかをチェックする。

6.電動ドリルは手彫りのため、なかなかmm単位の深さを掘るのは難しい。

7.この方法は正確さを測ってカーブの溝を掘るのがあいまいだと判断した。

8.別の方法として、ボール盤にドリルを取り付け、寸止めする技法であれば、ミリ単位の正確さをとることができるはずだ。

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